秋谷鉄工所は神戸ストークスを応援しています

削るほどに、
見えてくる。
製造部 リーダー/2021年入社
大学では文系を専攻していたため、就職活動を始めた当初は、不動産業界を中心に企業を探していました。しかし自己分析を進める中で、初対面の場よりも、時間をかけてじっくりと自分の良さを発揮する方が得意だと気づき、大きく方向転換することを決意しました。また、黙々と作業に取り組むことが苦にならないことや、コロナ禍等の外的要因の影響を受けにくい職に就きたいという想いもあり、製造業を志望するようになりました。
いくつかの工場を見学し、それぞれの特徴や取り扱う製品の違いを比較する中で、秋谷鉄工所は、外観・内観ともに綺麗で、最新設備が非常にスタイリッシュだったことが印象的でした。特に、機械が長時間自動で稼働している様子を見たときは、思わず心が躍ったのを今でも覚えています。
入社後、一般的なビジネスマナー研修に加え、2週間程度「ものづくり大学校」で研修を受けられる制度があります。いわゆる現場に入る前のウォーミングアップ。専門学校のような場所で、製造業の基礎や測定機器の名前等、研修なしでは到底分からない知識をたくさん教えていただきます。現場に配属される前から作業をイメージすることができるので、全くの未経験であった私にとっては、とても為になる制度でした。その後は現場で経験を積みながら、時間を見つけて先輩方に教えてもらうという流れです。
ものづくり大学校での研修後、まずは2ヶ月ほど検査業務を担当しました。お客様からいただいた図面を読み込み、検査で異常が見つかった場合は、図面と照らし合わせて不具合箇所を特定する作業です。その後は製造部に配属され、製品の取り付け作業に従事。担当製品の種類は増えましたが、現在も基本的な作業内容は変わっていません。ワークの取り付けや、プログラミングを習得してからは、新規品の立ち上げ等にも携わるようになり、リーダーとして部下のサポートもしています。
部下は理系出身者や工業高校出身者が多く、私よりも入社前の知識は豊富です。しかし、工業高校で学んだことが全て活かせるわけではありません。例えば、工業高校の実習で製作するものと、実際に現場で求められるものの精度は大きく異なると聞きました。工業高校での基礎知識を活かすには、現場での経験が必要不可欠。そのため、部下がどのような状況に置かれているのか、何に困っているのかを常に気にかけ、不安なことがあれば相談に乗る等、できる限り支えになれるよう日々意識しています。
私自身、工業高校を卒業したわけではなかったので、「CAD/CAMって何?」という本当に基礎的な部分からのスタートでした。「プログラミング」と聞くと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、実際にやってみると、ある程度のレベルまでは意外と早く到達できるものです。外から見ると複雑に感じるかもしれませんが、実際にやってみると「こんなことをしていたのか」と、拍子抜けするような部分もあります。もちろん、より高度なスキルを身につけるには時間がかかりますが、基本的な作業自体はそこまで難しいものではないと思います。また、大学のゼミの先生が話していた「成長の曲線」の話を、実体験として実感することも多いです。成長というのは、努力した分だけ一直線に伸びていくわけではなく、ある程度やっても停滞する時期があり、その後突然大きく伸びる瞬間が来る。そしてまたしばらく現状維持が続いた後、再び成長する、そんなイメージです。簡単に言うと、「できる日が突然やって来る」という感覚ですね。だからこそ、最初のハードルが高く感じても、続けていれば必ず成長できると信じて取り組むことが大切だと思っています。
秋谷鉄工所は、基本的に手取り足取り教えるというよりは、「まずは自分でやってみて、どうしても難しければ質問する」というスタイル。とはいえ、放任主義というわけではなく、質問すれば必ず丁寧に答えてくれるため、その点は非常に安心できます。まずは先輩方から基礎をしっかりと教えてもらい、そこからは自分で考え、トライアンドエラーを繰り返しながら、スキルを身につけていくイメージです。
また入社当時は、休日も仕事の復習に時間を費やしたり、メモ帳に書き留めた内容を家やカフェでノートにまとめ直したりと、自主的に経験不足を補うための努力も重ねていました。1日でも早く戦力として貢献したいという一心で、できることが増える日まで、とにかく必死に頑張っていましたね。その甲斐あって、入社当時と比べると、仕事の理解度が格段に深まったと感じています。以前は指示されたことしかできませんでしたが、今はちょっとした変化にも気づけるようになり、「こうすればもっと良くなるのではないか」という改善案を実行に移すこともできます。これまでの経験を活かして作業を改善できるようになったことは、入社してからの成長を感じる部分です。
新規製品の立ち上げにおいて、図面からイメージしたものをプログラミングし、機械で加工して、それが綺麗に仕上がった瞬間は、非常に大きな達成感があります。
また現在担当している業務に、既存製品をより生産性の高い機械に移し、生産効率を向上させるというものがあります。これも難易度が高く、移設先の機械で同等の品質を維持できるかどうかも不確実な上、移設を機に加工工程を見直し、例えば1時間かかっていた加工時間を50分に短縮する等の改善にも挑戦する必要があります。非常に大変な作業ではありますが、移設した機械が順調に稼働し始めたときには、会社への貢献を強く実感でき、大きなやりがいを感じますね。
未経験の差を埋めるには、量をこなすしかないと考え、積極的に質問しながら経験を積み重ねていった結果、最速でリーダー職に就くことができたのだと思います。お腹が痛くなるようなミスもいくつか経験しましたが、その経験があったからこそ、部下の失敗を適切にフォローできる人材として評価してもらえたのではないでしょうか。秋谷鉄工所の良いところは、一度のミスで終わりということがなく、努力すれば評価してもらえるところ。失敗がキャリアに影響することもありません。私がその証拠ですので、皆さんも失敗を恐れず、様々なことに積極的に挑戦してほしいと思います。
この仕事に向いているのは、「気持ちの切り替えができる人」と「面倒くさがらない人」だと思います。例えば、新規製品の品質管理検査では、図面を見た瞬間に加工方法がイメージできる製品であれば比較的スムーズに合格できますが、複雑な製品の場合、1回で合格するのは容易ではありません。そのため、たとえ失敗しても素早く気持ちを切り替え、「これくらいのズレなら、こうすれば修正できる」と、次のリカバリーを考えられるかどうかが非常に大切になってきます。何があってもペースを乱さず、1つひとつの工程を粘り強くやり遂げられる人が、この仕事で力を発揮できるのではないでしょうか。また個人的には、この仕事において「面倒くさがらない」という点が何よりも重要だと感じています。念を押して、同じことを丁寧に繰り返すことができる人が、この仕事を続けていく上で最も重要な資質を持っていると思います。そこに、出身学部(文系・理系)は関係ないはずです。
私の個人的な目標は、現在担当している量産品の精度をさらに向上させ、会社の売上に貢献することです。また、より大型で複雑な製品の加工を任せてもらえるような、信頼される加工者になりたいと思っています。
チームとしての目標は、不良なく、安定した品質で製品を生産することです。そのためには、チーム内のコミュニケーションをより活発化し、連携をさらに強化する必要がありますし、新人教育にも力を入れ、チーム全体がより円滑に機能するよう改善していきたいです。
理系出身で多少知識がある人でも、文系出身者と最初に取り組むプロセスは、それほど大きく変わらないと思います。教えてもらったことを素直に実行できる方であれば、仕事は十分楽しめるはずなので、心配しすぎず、この機会にぜひ一歩踏み出してみてください。
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ゴルフ沼にどっぷりハマり中。仕事後の練習と休日ラウンドが最高の息抜きです。
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